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Text File  |  1993-07-08  |  6.2 KB  |  156 lines

  1. /*****************************************************************************/
  2. /  ファイル管理支援   ROOTLIST  V0.1L10                           /
  3. /                                                   AUTHOR. さもな            /
  4. /                                                   DATE. 1993. 1. 5          /
  5. /*****************************************************************************/
  6.  
  7. ☆はじめに
  8.  
  9.  通信を通じて集められる画像データやMIDIデータのコレクターは、
  10. その効率的な管理に頭を悩ませていることと思います。少なくとも私は、
  11.  
  12.   『あ~~、この絵って見たことある。課金が~~』
  13.   『うっ、あのデータは何枚目のフロッピーだっけ』
  14.   『重複を避けないと、フロッピーの無駄だよな~』
  15.  
  16.  と、いった目に何十回もあっています。すべてのデータをハードディスク
  17. に入れて置ければ、調べるのも楽ですが、経済的な問題でそれは無理です。
  18. 大抵は、フロッピーに細切れに入れておいて、これが何十枚も溜まってしま
  19. い、収拾が付かなくなってしまいます。しかし、データは一般に大きく、
  20. 課金や電話代が無視できないので、なるべく重複は避けたいのです。既に
  21. データの総数が2000を越えたような人では、『見たことすら忘れている』と
  22. いうおまぬけな事態もありえます。
  23.  
  24.  一時期は、データベースの導入を検討したこともありますが、ズボラな
  25. 性分なのでこんなのは長続きしません。しかも、通信ソフトの子プロセスで
  26. は、データベースは大きすぎて起動すらできないのです。通信で見ている
  27. リストのファイル名に見覚えがある気がするのだけれど、見ていない気も
  28. する。喉に骨が刺さったような気分になってしまいます。ままよ、と思い
  29. ダウンロードしてみると、やっぱり昔に手に入れて、ごちゃごちゃのフロ
  30. ッピーの山に埋もれていたデータだったりすると、半泣きです。
  31.  
  32.  ここまで読んできて、自分に関係ないと思われる方は、これを使用する
  33. 価値は全くありません。『むむ、確かにそういう経験がある』という人は
  34. 以後の基本編を読み進めてください。
  35.  
  36.  
  37. ☆基本編
  38.  
  39.  試しに、MS-DOSかTOWNS-OSのコマンドモードから、
  40.  
  41.      D> ROOTLIST D:
  42.  
  43.  などと、入力してください。どうなったでしょうか。
  44.  
  45. AUTOEXEC.BAT          845 TOWNSSYS.TEM
  46.   CONFIG.SYS          291 TOWNSSYS.TEM
  47.  CONSOLE.EXE        37312 TOWNSSYS.TEM
  48.  CONTROL.EXE        44068 TOWNSSYS.TEM
  49.      DOS.BAT          128 TOWNSSYS.TEM
  50.  OAK2USR.DIC         6144 TOWNSSYS.TEM
  51.   RUN386.EXE        78496 TOWNSSYS.TEM
  52. SIDEWORK.BIN        12800 TOWNSSYS.TEM
  53.    TBIOS.BIN        94208 TOWNSSYS.TEM
  54.    TBIOS.SYS         7050 TOWNSSYS.TEM
  55.    TMENU.BAT          225 TOWNSSYS.TEM
  56.    TMENU.EXP       343292 TOWNSSYS.TEM
  57.    TMENU.IF2         1527 TOWNSSYS.TEM
  58.    TMENU.ITM         4511 TOWNSSYS.TEM
  59.    TMENU.PAL           82 TOWNSSYS.TEM
  60.    TMENU.TIF       154112 TOWNSSYS.TEM
  61.    TMENU.WIN          488 TOWNSSYS.TEM
  62.    TOWNS.ICN        90576 TOWNSSYS.TEM
  63.    TOWNS.SYS         2829 TOWNSSYS.TEM
  64.  
  65.  ファイル名      サイズ    ラベル名
  66.  
  67.   といった、順番で出力されたはずです。これは、フロッピーに対しても
  68. 同様です。もうピンとこられた人もいらっしゃると思いますが、フロッピー
  69. 毎に違うラベル名を付けて、その分類に従ってファイルを入れておけば、
  70. 後はrootlistの出力を溜めておくだけで、簡易データベースの
  71. できあがりです。これがこのツールの唯一の使用方法です。
  72.  
  73.   出力を溜めるには、リダイレクトを使用しましょう。具体的には、
  74. 以下のようなバッチファイルを作ります。名前は、ENTRY.BATとして
  75. おきましょう。rootlist.exeはパスの通ったディレクトリに置いて
  76. ください。
  77.  
  78. ====== ENTRY.BAT ==============
  79. rootlist a: >> d:\rootlist.dat
  80. ===============================
  81.  
  82.   例えば、MAG形式のファイルを入れるには、ラベルを MAG01, MAG02・・・・
  83. とフロッピーに付けると決めておきます。フロッピーにMAG形式のデータを
  84. 手辺り次第にほうりこんでいって、一杯になったら、そのフロッピーを
  85. Aドライブに入れて、ENTRY.BATを実行すれば、そのリストがrootlist.datに
  86. 溜まっていきます。
  87.  
  88.   さて、こうやった溜まったリストであるrootlist.datをどうやって検索す
  89. るのでしょうか。普通にテキストエディタで読み込んで、検索しても良いの
  90. ですが、どうせならコマンドラインから行えた方が良いでしょう。
  91. ここでは、grepというツールを既に手に入れているものとして話を進めます。
  92. 別にgrepでなくても、文字列をファイルの中から検索して、それが含まれる
  93. 行を表示する機能があれば、なんでもよいのです。cgrep, bfindなどが
  94. 役に立つでしょう。バッチファイルの名前は、G.BATにしましょう。
  95.  
  96. ====== G.BAT ==================
  97. grep %1 d:\rootlist.dat
  98. ===============================
  99.  
  100.   もし通信中に、見たことのある、しかし疑わしいファイル名に出会った時
  101. には、すかさず・・・
  102.  
  103.        D> g ファイル名
  104.  
  105. などとコマンドラインから指定すれば、そのファイルがなんのフロッピーに
  106. 含まれているか、あるいは含まれていないかがわかります。この時点で、
  107. 重複してファイルをダウンロードしてしまう危険性が大幅に現象するわけ
  108. です。
  109.  
  110.  
  111. ☆応用編
  112.  
  113.  さらに、このリストを用いて、『あるフロッピーに入っているファイル
  114. の中で、ひとつでも過去のファイルと重複がないか』を調べることもでき
  115. ます。これには、jgawkというツールを使用します。
  116.  
  117. 以下に、そのバッチファイルのサンプルを上げておきますので、参考に
  118. して、自分の環境にあうよう変更してください。
  119.  
  120. ====== CHKEND.DAT ==============================
  121. del d:\_.$$$
  122. del d:\chkchk.bat
  123. ================================================
  124.  
  125. ====== GCHK.BAT ================================
  126. del d:\gout.log
  127. rootlist A: > d:\_.$$$
  128. jgawk -f D:\gchk.awk  < d:\_.$$$ > d:\chkchk.bat
  129. type D:\chkend.dat >> d:\chkchk.bat
  130. d:\chkchk.bat
  131. ================================================
  132.  
  133. ====== GCHK.AWK ================================
  134. {printf "grep %12s d:\\rootlist.dat >> d:\\gout.log \n",$1;
  135.  printf "echo -------------------- >> d:\\gout.log \n" }
  136. ================================================
  137.  
  138.   Aドライブにフロッピーを挿入して、GCHK.BATを実行すると、Dドライブ
  139. にgout.logというファイルができます。この中に入ってるファイル名は、
  140. 過去に出てきたものです。単に、文字列で検索しているため、拾い間違い
  141. がたくさんあるかもしれませんが、大抵はラベル名で判別できるでしょう。
  142.  
  143.  
  144. ☆今後の課題
  145.  
  146.   これは、私の管理形態に基づいて作られたツールなので、かなり不便な
  147. 仕様となっています。まず、ディレクトリやその中まで、リストにはしま
  148. せん。これは、もともとフロッピー内にぼこぼこディレクトリ掘っても、
  149. 不透明さが増すだけで、全然検索性が向上しないため、そのような状態を
  150. 想定していないからです。もし、その機能が欲しい人は、私あてにメール
  151. を下さるようお願いします。できるだけ対処していきたいと思います。
  152.  
  153.  
  154.                                          さもな nifty ID: NBE01062
  155.  
  156.